書籍「ゴールデンスランバー」感想

こんにちは。

伊坂幸太郎氏の著作「ゴールデンスランバー」を読みました。

最近読んだ本の中では断トツにボリュームがあり、読み応えがありました。

ちなみに映画は以前に見ていたので、内容は知っていたのですが、それでも小説でしか語られていない描写などもあり、読んでよかったと思いました。


さてさて、感想となります。

首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の逃亡劇が描かれている本作、私は警察組織の恐怖みたいなものを感じました。

本作では警察サイドは完全に黒幕のような描かれ方をしています(実際に黒幕とは明言されてはいなかったとは思いますが・・・)

警察の陰謀のようなものが主人公を取り巻き、逃げ切るのはとても詰んでいる様子であり、読むのが初見だったとしたら、とても逃げ切るのは無理だと感じたかもしれません。

本作と通じて、物事の色々な見方や力をしっかりと養わなければならないと感じました。

警察の描かれ方もそうですが、マスコミの報道の仕方や情報についても、見たままが真実とは限らないからです。

本作では警察が悪のように描かれていますが、例えばドラマなんかでは警察が主人公サイドとして描かれている作品もたくさんあります。

そう考えると、一つの作品、一つの情報、一つの描かれ方が真実では決してなく、様々な角度から見ることができて初めて真実を知ることができるのかもしれません。


将来子供にはいろいろな作品を見せてあげたいなー、と思いつつ、警察に関して言えば小学生くらいまでは正義の味方と信じてもらってもよいのかなとも。

警察にビビってるのは大人だけかもしれませんが。

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