どうも、ぶんちょです。
今回は、書籍「反応しない練習」(著:草薙龍瞬)を読みました。
この本を読もうと思った経緯は、僕がもともと悪い妄想をしてしまう癖があることから始まります。
日常生活の所々で、些細なことからネガティブな妄想をして、それに対して勝手にイライラしてしまいます。
休職中の現在も、仕事に対して無駄な妄想をしてイライラすることがあります。
(本当は、休職中は仕事については考えない方が良いのでしょうが)
そんな状態に疲れていたときに出会ったのが「反応しない練習」でした。
ちなみに副題は「あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」です。
タイトルからして、僕からしたら読みたくなる魅力を感じました。
日常的に感じている妄想癖の苦労をなんとか解消したい僕は、この本に手を掛けました。
読んだ感想としては、妄想癖に対して対処する方法がわかったと思います。
タイトル通り、反応しない練習のための本ではあるのですが、
反応してしまった後への対処についてもよく触れられています。
僕が読んだ後に実践していることですが、反応したことに対して認識・意識することが
この問題を解消するのに大事になるそうです。
あ、今反応(妄想)しているな
こういうことですね。
このようなメソッドが詰まっている「反応しない練習」をご紹介します。
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「反応」することを「理解」する
書籍では初めに人間が「反応」してしまうことを理解することと記しています。
人はなぜ、悩み、執着を手放せないのか。なぜ日頃、さまざまな問題を抱えてしまうのか。そうした悩ましい現実を作り出しているのは、”心の反応”であることが、明らかになってくるのです。
「反応しない練習」より
人が生きていくうえで避けられないであろう仕事や人間関係の悩みの正体について著者は
「心が反応」しているからだと述べています。
心が反応するからイライラする気持ちなどが生まれ、それにより人間関係を悪化させてしまったり、
余計な妄想をしてしまうそうです。
つまり全ての原因には「反応」があるということです。
なので、このような悩みを解決するためには、ムダな反応をしないことを心掛ける必要があるのです。
ではどうすればよいか?
著者は、そのためには「心の状態を見る」ことが大切であると述べており、
確認するためには以下の3つの方法があるそうです。
- ココロの状態を言葉で確認する
- カラダの感覚を意識する
- アタマの中を分類する
僕は①「ココロの状態を言葉で確認する」を特に実践しています。
ふとした瞬間に妄想をしてしまったら
今、妄想している
と、いうように意識的に頭の中で言葉にすることで、ムダな妄想をリセットします。
「判断」→「自己否定」の流れから「自由」に
人間は「判断しすぎる」のだそうです。
「判断」することで様々なことに頭を悩ませ、「判断」に振り回されるのです。
そのように「判断する」ことから自由になるには、以下を実践するとよいそうです。
- 「あ、判断した」という気づきの言葉
- 「自分は自分」と考える
- いっそのこと「素直になる」
「判断」したら言葉に出してしっかりと認識し
「判断」に惑わされずに自分と他人の境界を意識し
「判断」せずに「素直」になり自分自身の方向性を考える
こんな実践が良いのかもしれません。
そうして自分自身について考えることが大事だということですが、
そんな自分のことを否定しないことも大事だそうです。
自分を否定すると、承認欲が満たされない「怒り」が生まれます。怒りは、本人にとって「不快」な反応なので、その状態を解消したくて①「攻撃」か②「逃避」を選択します。
「反応しない練習」より
「攻撃」や「逃避」が生じると、それをなんとかしようと考えますが、
その「なんとかしようと」という「判断」も本人を否定するそうです。
そこから怒りが生まれて、また「攻撃」や「逃避」が生じるという悪循環が生まれるみたいです。
そのような「判断」から「自分を否定」というものから人間は自由にならないとですね。
他人という存在から自由になるためには
「反応しない」ようにするためには、他人との関わりも当然関係してきます。
そこで著者は「相手に向ける心を確立すること」が人間関係で苦労しない生き方だと言います。
以下の原理原則があると言います。
- 相手のことを「判断しない」
- 過去は「忘れる」
- 相手を「新しい人」と考える
- 「理解し合う」ことを目的とする
- 「関わりのゴール」を見る
自分と他人はあくまで違う存在ということを確認する、
その上で、関わる中で理解し合うという方向性を意識していく、
このような考え方が大事なのだと思います。
苦しめ合うために、関わっているのではない。
理解し合うために、お互いの幸せのために、関わっているのだ。
「反応しない練習」より
「他人からの評価を追いかけない」とも著者は述べています。
他人の目が気になってしょうがないということが人間にはあるでしょう。
しかしその正体は「承認欲」であるそうです。
「この人に好きでいてもらいたい」「この人に認められたい」
承認欲からこのような考えが生まれると思いますが、それ「妄想」だと言います。
「妄想」は時として辛い状態になることもあるため、そこから抜け出す必要があるでしょう。
そのためには「妄想にすぎない」とはっきり自覚することが大切であるそうです
著者はその対処法として以下を認識している必要があると言います。
- 妄想には際限がない
- 妄想には確かめるすべがない
妄想に振り回されることはあまり気持ちの良いことではありませんよね。
そのためには、自分自身の人生の目的をはっきりさせることが重要だそうです。
あなたの苦しみが、「この人生」の中で生じたものである以上、この人生の中で必ず解決できます。そう信頼しましょう。
「反応しない練習」より
最後に
草薙龍瞬「反応しない練習」について紹介させていただきました。
この本では、人間の「反応」による苦悩からなんとか自由になるための考え方が詰まっています。
僕も日常のふとした妄想にイライラしてしまうことがありましたが、
この本を読んで実際に実践することで、前よりも客観的に感じることができているように思います。
もし日常生活の何かに「反応しているな」と感じて、それを解消したいと思っているなら、
この本を読んでみるのも良いかもしれません。