「漫画バビロン大富豪の教え」感想・レビュー

どうも、ぶんちょです。

今回は、書籍『漫画バビロン大富豪の教え「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』を読みました。

原作がジョージ・S・クレイソン氏であり、同内容が他の単行本などでも発行されています。

本書はそれを漫画にしてかなりわかりやすくなっています。

漫画は坂野旭、企画・脚本は大橋弘祐です。

本書の内容について記事にしたいと思います。

物語の概要

本書は物語形式で話が進んでいきます。

舞台は、紀元前に栄えていたとされる「バビロニア王国」です。

そこには「バンシル」という貧乏な家庭で育つ少年がいました。

貧乏なためバンシルは毎日働くことを余儀なくされていましたが、同時に不安も感じていました。

そんなある日、友人から金持ちになる方法を聞きに行こうと提案され、町の大富豪のもとへ行くことになりました。

大富豪の名は「アルカド」。

この物語は、少年「バンシル」がバビロンの大富豪「アルカド」に金持ちになる教えを説いてもらい、成長するものになります。

黄金に愛される七つ道具

ある時町の一角でバンシルを含めた貧乏な人々にアルカドが講義をしました。

アルカドは、金持ちになるための知恵として「七つの道具」を示しました。

  • 収入の十分の一を貯金せよ
  • 欲望に優先順位をつけよ
  • 貯えた金に働かせよ
  • 危険や天敵から金を堅守せよ
  • より良きところに住め
  • 今日から未来の生活に備えよ
  • 自分こそ最大の資本にせよ

収入の十分の一を貯金せよ

アルカドは籠に入った10個の卵を例に出して説明している。

毎朝卵を10個籠に入れ全部を取り出して使うのではなく、内9個を取り出しそして続けるようにすれば、いずれ籠から溢れるほど卵が増えている、という話である。

ここで卵=収入であり、そのうちの十分の一でも貯金すれば、お金は増え続けるということです。

欲望に優先順位をつけよ

人間の欲には際限がないと言います。

お金があったらあるだけ使ってしまいます。

先述した収入のうち1割は貯金で、使えるお金は残った9割ですが、この9割のお金で叶えられない欲望は諦めよ、と言います。

聴講者の一人は「お前の願いは叶わない、身の程をわきまえろ、ということですか?」と問いかけますが、アルカドはそれを否定します。

そうではなく、欲望に優先順位をつけることで自分が本当にやりたいことにはお金を使うことができるようになる、というみたいです。

そして優先順位の低いものを諦めても、生活水準は変わらないと言います。

貯えた金に働かせよ

アルカドは財産の意味について以下のように言う。

  • お金をもっていること→財産ではない
  • 定期的に金が入ってくる仕組み→本物の財産

つまり金持ちになるには、貯えたお金を眠らせておくのではなく、お金に働かせてお金を増やす(利息etc)ことが大事なのです。

危険や天敵から金を堅守せよ

お金というのは突然失われる危険があると言います。

そうならないための原則として「元金を守ること」としています。

お金が増えてくると儲け話に興味が出てしまう可能性があるのですが、その際は自分の感覚だけで判断せず、その道に長けた人物に相談するのが良いという。

より良きところに住め

住居は幸せな生活と密接にかかわっており、そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションになると言い、

住居への支払いは「心を豊かにする投資」であると示しています。

家にただ住むということだけでなく、そこで生活をしっかり思い浮かべるのがよいのでしょう。

今日から未来の生活に備えよ

「将来への不安」に対する道具として、未来への備えを示しています。

いくらお金を貯えていっても、老後の不安や身内の介護への不安などがあります。

それに対しての対策として、自然に備えるということになります。

自分こそを最大の資本にせよ

最後にアルカドは、自信と聴講者には壁があると例えました。

そこで聴講者達は、富を持つ者(アルカド)と持たざる者(聴講者)かと考え激怒しますが、バンシルだけは違いました。

バンシルは前に出て両者を隔てる壁は「動いた者とそうでない者」であると見事言い当てました。

そうです、自分を資本とし行動することが最後に勝利するのに必要であると言います。


「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

七つの道具を教えてもらったバンシルは、アルカドからさらなる試練を与えられ旅に出ることになります。

アルカドは2つの袋をバンシルに渡します。

1つは金貨の入った袋であり、もう1つは「知恵」が入った袋だと言います。

そしてこの2つの袋を金貨で満たすまで帰ってきてはならないと試練を出します。

また「知恵」の袋は、金貨を全て失うまで開けてはならないとされました。


旅に出たバンシルは金貨を増やそうと試行錯誤しました。

しかし、詐欺にあったり、卑怯な人間に金を取られてしまうなどの出来事にあい、ついにアルカドがもらっていた金貨が無くなりました。

途方に暮れるバンシルでしたが、アルカドの言葉を思いだし、「知恵」の袋を開けました。

中には石板が入っており、そこにこう記されていました。

  1. 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
  2. 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば黄金は懸命に働くことだろう
  3. 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう
  4. 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
  5. 非現実的な利益を出そうとしたり謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を妄信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう

それまで様々な失敗を経験したバンシルには身に染みる言葉ばかりでした。

その後バンシルは、この五つの法則”は先述した”七つの道具”をさらに昇華させた「真理と考え、実践していくことになります。

そしてバンシルはお金を増やすことができ、大金を携えてバビロニアに戻ることができました。


最後に

この物語には金持ちになるための方法について記されています。

しかしここで示されている方法は決して昔話として語られるだけでなく、今の時代まで受け継がれていく普遍的なものであると言えます。

僕も休職という苦境の中で、お金の大切さについて考えるようになりました。

自分の人生を豊かなものにするために、本書の内容は非常に参考になるものでした。

非常にわかりやすいないようですので、ぜひ読んでみてください。

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