どうも、ぶんちょです。
今回は、書籍「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」(著者:石角完爾)を読みました。
本記事では、感想・要約をしていきたいと思います。
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本書の概要:タルムードとは?
まず、本書の概要ですが、本書は「タルムード」と言われるユダヤ系の書物に記載される数々の逸話に沿っての話が載せられています。
タルムードというのは、ユダヤ人にとってはヘブライ聖書と並ぶ人生の羅針盤であるとされています。
タルムードとは、古代ヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉であり、口伝律法とヘブライ学者の議論を書き留めた議論集とされています。
第一章:お金を引き寄せるユダヤ哲学
第二章:タルムードの知恵をビジネスに活かす
第三章:すべてを捨てる覚悟が道を拓く
本書はこのような構成となっており、全部で37の逸話を基に人生の行ける成功哲学について語られています。
数々の逸話に沿って解説
本書では、37の逸話を示し、人生のおける成功哲学について触れられています。
その一つ一つの逸話と要約は、それぞれ数ページで書かれており、非常に読み進めやすい内容になっています。
本記事では、1つだけ逸話とその解説について紹介したいと思います。
逸話は「手と足と目と口、一番偉いのは誰?」。
人間には足・手・目・耳・鼻の穴と、重要なものは全て2つあるが、口は一つしかありません。
このことをユダヤ人は「なぜなのか?」と古来より議論してきたそうです。
ある国の王様が不治の病に侵されていたが、医者は「世界で最も手に入り難いといわれる、母ライオンのお乳」を飲ませれば治ると言い、持ってきた者には褒美を取らせると言いました。
しかし、ライオンは狂暴であり誰も挑めないでいたが、村に住む一人の若者がこれに挑みました。
若者はミルクを手に入れるために、時間をかけることにしました。母ライオンに羊の肉を与えて何日もかけて傍まで近づき、そしてついにライオンの警戒心と解き、新鮮なミルクを手に入れることが出来ました。
ところが、いざ王様のところへミルクを持っていこうとしたら、両目と両足と両手が喧嘩を始めてしまいました。
それぞれの言い分はこうでした。
【両目】一歩一歩近づくことができたのは、ライオンまでの距離を正確に目測できたからだ
【両足】一歩一歩近づいたのは足があったからであり、もしライオンが襲ってきても逃げることができた
【両手】母ライオンの乳を搾ったのは手であり、一番大事な役割である
それぞれが理由を述べ、一番褒美をもらうのは自分だと言い争いました。
そんな中、今まで何もしなかった「口」が語りだしました。
【口】どれも言っていることは全然なってない。口こそが一番褒美をもらうべきだ
これに対して両目・両足・両手は、口は何もしていないとして大反論しました。
ところが、ミルクを王様に届けた時に「口」が勝手に叫びだしました。
【口】王様、ここに犬のミルクを持ってまいりました。これで王様の病気は直ちに全快するはずです
母ライオンではなく犬のミルクを持ってきたと言う若者に、王様は大激怒しました。
【両目・両足・両手】頼むから本当のことを言ってくれ
【口】それみろ。口こそが一番重要なのだ。褒美は全部オレがもらうぞ、いいのか?
両目・両足・両手はしぶしぶ頷くしかありませんでした。
この逸話で伝えたいことは「口こそ最大の武器である」ということだそうです。
言葉の重要性を説いた話であり、ユダヤ人はこの逸話などを通して話すことについて学ぶと言います。
そのため、ユダヤ人は議論や口論が大好きで、とにかく口を開くのだそうです。
本書が伝えたいこと
本書では、上述したような逸話が紹介されており、それに沿って成功哲学について触れられています。
そしてその内容とは簡単に言うとこのような感じです。
・お金の問題
・ビジネスの問題
・子供の教育
・人生の試練
これらの問題は人生のおいて切り離せられないものでありますが、その問題達に対する考え方に語られています。
また、世界の一般的に成功を掴んだ著名人の中には、ユダヤ人が多くいるそうです。
彼らの成功体験から、ユダヤ人は金儲けの考え方が卓越しているという印象があるかもしれないが、本書ではむしろユダヤ人のそうではない側面について深く掘り下げられています。
つまりは、金に関する話だけでなく、もっと大きく人生の生き方について語られています。
【まとめ】人生の成功哲学
本記事では、「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」をご紹介しました。
本書はタルムードの数々の逸話を基に、人生における成功哲学について語られていました。
ユダヤ人にとっての人生の羅針盤。
本書では、人生の生き方について、お金の話、ビジネスの話、子育ての話、人生の試練の話を絡めて示されています。
より良い人生の生き方を模索している方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。