どうも、ぶんちょです。
みなさん映画「アイアンマン」ってご存じですか?
僕はアイアンマンを含むMarvel映画が好きでよく見ています。
今回ご紹介する「アイアンマン3」ですが、実は作中で主人公が精神病を患ってしまっているのです。
僕も現在精神病を患っており、そんな僕から見た今作の精神病に関する面についてご紹介します。
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アイアンマン3とは?
映画「アイアンマン3」はシリーズ3作目であり、映画「アベンジャーズ」の続編にあたります。
大富豪で天才発明家であるトニー・スタークが主人公。自身が発明したパワードスーツを装着し、スーパーヒーロー”アイアンマン”として活躍する物語。
アベンジャーズとは、アイアンマンであるトニー・スタークも所属するスーパーヒーローたちによって結成されたチームである。作中では、地球外生命体が地球に攻めてきたが、ニューヨークでの決戦でアベンジャーズの活躍によって勝利を収めた。
作中では、アベンジャーズのニューヨークでの決戦から数か月後を描いています。
トニーはニューヨークでの戦いにより心に傷を負ってしまいますが、そんななか過去に自身の過ちから生まれた新たな敵と対峙しなくてはならなくなります。
アイアンマン3では、トニーが立ち直っていく姿を描きつつ、今作の敵と対峙していくストーリーになります。
トニー・スタークのトラウマ
前作「アベンジャーズ」では、地球外生命体の大群と対峙することになり、最終的には勝利をおさめます。
しかし、勝利を収めた時のトニーに起きた出来事が、その後トニーにトラウマを植え付けました。
大勢の敵に圧倒されアベンジャーズが劣勢の中、トニーはミサイルを抱えて敵陣の宇宙に飛び込みました。ミサイルが敵の戦艦に命中し、敵勢力は全滅しました。しかし宇宙空間へ飛び込んだトニーはその後、ブラックアウトし地球へ落下しますが、仲間の助けによって無事救出されました。
この一連の出来事により、地球外にも多くの存在がおり、そしていつ地球を襲ってくるかわからない状況であるということをトニーは知ってしまいました。
このことがトニーのトラウマとなり、「アイアンマン3」の段階で精神病を患ってしまいます。
トニー・スタークの精神病
作中のトニーはいわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥っていました。
・不眠症
・パニック障害
まず不眠症により眠れない日々が続いたトニーは、敵から自信を守ってくれるアイアンマンのパワードスーツを病的に大量に作っていました。
眠れたとしても悪夢にうなされて起きてしまい、間違ってパワードスーツを発動させてしまったりもしました。
またある日にサインを求めてきた少年がニューヨークでの戦いについて聞いただけでその戦いを思いだしてしまい、パニック障害を発症してしまいました。
信じられない思い
トニーがパニック障害を発症したときに、パワードスーツに搭載されているAIであるジャーヴィスに症状の診断をされる場面があります。
心臓をチェック、いや頭のほうか?それとも毒でも盛られたか?
症状から判断しますと、不安神経症の発作のようです。
僕が!?
トニーはとても信じられないというような感じで驚いています。
それもそのはず、トニーは頭脳明晰で大富豪であるだけでなく、ナルシストや頑固で自信家などの性格であり、精神病とは無縁の人生を歩んできたからです。
この「まさか自分が!?」という気持ちが、精神病を患った方の多くがもしかしたら感じているのではないでしょうか?
僕自身も精神病を患ったときにそう思いました。
パニック障害からの回復
トニーは外敵からの恐怖からパワードスーツに依存していました。
常にスーツがないと不安でしょうがないのです。
作中、敵の策略により逃亡する羽目になり、スーツも修理が必要な状態となってしまいました。
逃亡先では地元の少年ハーレーと知り合い、ハーレーの助けを得て事件の真相を解明しようとします。
その後、修理のためにスーツをハーレーに預けて、トニーは単独行動をとっていました。
ある場面でトニーがハーレーに電話し、スーツの修理は終わっているか聞きましたが、修理はまだ終わっていませんでした。
スーツに依存していたトニーはそのことに対して「スーツがないとダメだ」と言い、またパニック障害が起きてしまいました。
しかしこの時のハーレーとの会話がトニーを救うことになります。
(症状が治らないことに対して不安な表情で)どうしたらいい?
トニーはメカニックでしょ?自分でそういったよね?
そうだ。そう言った。
だったら何か別のを作れば?
ハーレーのこの言葉にハッとした表情を浮かべるトニー。
そうだな。ありがとう。
トニーは落ち着きを取り戻し、行動を開始することができました。
一見、当たり前の会話のように聞こえますが、精神病について語るにはかなり重要な場面と言えます。
精神病は正常な判断力を失わせます。
トニーは外敵の存在がトラウマになることでスーツに依存してしまい、スーツがないと不安になり何もできないと考えてしまっているのだと思います。
トニーは天才発明家でありこれまでも色々なものを作ってきましたが、精神病によりスーツのことしか考えられないほど視野が狭くなってしまいました。
しかし少年ハーレーの何気ない一言によって、自分は発明家でありスーツに固執する必要はないんだ、と自覚することができたのだと思います。
僕も精神病になる前までは特に意識していなかったシーンだったのですが、精神病を患ってからは痛いほど気持ちがわかるようになりました。
特に最初のセリフで「どうしたらいい?」と不安そうに言ったとき、トニーは本当に絶望的な感情だったと思います。
僕も精神病を患い1年ほど経過してしまったのですが、本当にどうすれば治るんだと強く感じることがあり、何も手立てがないという気持ちで心を支配されていました。
回復後~結末
そしてトニーはパニック障害から回復して行動を起こすことができ、見事敵を倒すことができます。
また、敵を倒した後に、精神病に悩まされていた時に作った大量のパワードスーツを全て破壊(クリスマスであったので花火に見立てて)し、スーツ依存からも解放されることができました。
こうしてトニーは立ち直ることができ、精神病の描写もなくなりました。
今作では、スーパーヒーローが精神病に悩まされながらも新たな敵と対峙し、立ち直っていく物語が描かれていました。
ストーリやアクションなどが見どころのマーベル映画ですが、このような細かい描写も描かれています。
精神病というのは誰にでも訪れる可能性があるものです。
トニー・スタークのような人物でも患ってしまうというのは、決してフィクションではなく現実に起きてしまうことです。
今作は精神病を取り入れた貴重な作品だと感じました。
ぜひともご興味のある方は見てみてください。